【脱初心者】楽器がうまくなる方法【3つのマインド】
今回は楽器に関してお話します。
うまくなる方法とは言っても
「コツをおさえればプロみたいに叩ける!」
とか
「これさえやっておけば上達する!」
という話ではなく、
「こういう考え方もあるけど、見逃してない?」
というマインド的な話です。
楽して変われるとは言いませんが、人によっては成長速度がグンと上がるかもしれません。
ぜひ最後まで読んで確認してみてくださいね。
※これはあくまで主の経験を元にした一例です。
大前提「音楽は楽しむもの」
話を始める前に、大前提として
「音楽は楽しむものである」ということを確認しておきます。
あ、別に音を楽しむと書いて音楽!
とかそんなしょうもない話をするわけではないです。
これを求めている人の99.9%はアマチュアのはずです。
そのアマチュアの人たちが演奏に求めるのは正確さではなく、音楽を使って楽しむことでしょう。部活もそうですよ。
なので、今回の話はあくまで演奏することを楽しんでいる前提での話となります。
もし今音楽を楽しんでいるわけではない、というのであれば、今回の話に加えて「音楽の楽しみ方を見つける」ということを一緒に行ってください。
上達の最短の近道は、音楽を楽しんで自分から探求することです。
では本題に入っていきましょう。
否定から入らない
「吹奏楽のドラムはダサい」
「軽音は基礎ができてない」
「合唱はおもしろくない」
中高で音楽系の部活に入っていた人ならどれも聞き覚えのあるフレーズでしょう。
まぁ、実際これはジャンルの問題ではなく個人の問題なわけですが、このようにその実態に触れずに否定から入ることは極めて不毛で、自分にとってデメリットしかありません。
もしも思い当たる節があれば、今すぐやめましょう。
もちろん、大抵どんな演奏にも視点次第で悪いところはあります。
人の好みやジャンルごとの様式美もありますから満場一致で悪いところが無い!ということはないでしょう。
しかし、その粗さがしをすることはまったくもって意味がありません。
それは当たり前のことなのだから、それを反省点として自己蓄積する以外に活用方法などありませんし、まして否定してしまった物を楽しめる人も殆どいないでしょう。
例えば、すごく綺麗な花畑の景色を見たときを想像してください。
視界に虫がいたからと
「ここには虫がいる!この景色はダメ!」とは言わないでしょう。
だって、そこに虫がいるのは普通なのですから。
にもかかわらず虫がいたことを否定するところから始めてしまうと、その景色を楽しむことは難しくなっていくことでしょう。
これで否定から入る事がなぜダメなのかはわかっていただけたと思います。
では、それがうまくなる事とどう関係あるのか。
それは、その演奏の良さを認めることができる、ということにつながるからです。
人の演奏を良さを認めるというのは、上手い下手だけでなく、「アイデア」「センス」「表情」「工夫」「ニュアンス」「選曲」「観客の反応」など、色んな視点から見ることができます。
そして、これらから多くの事を学べるはずです。
この曲良いな!
→そのジャンル、作編曲家、アーティストの曲に触れる機会になる。
あの楽器の配置方法もありだな!
→選択肢が増え、対応できる幅が広がったり、今より演奏しやすくなるかも。
そこでバチを変えるの良いアイデア!
→ほかの曲でもニュアンスによってバチを変えるセンスが養われる。
演奏が楽しそうで見てる側も楽しいな!
→自分の演奏に対する姿勢を見直すきっかけになる。
時には、
自分はわからないけど、観客の反応がいいな。
→なんでなんだろう。
と自分の価値観とは違う良さを考える機会にもなるでしょう。
このように、他人の良さを認めることは自分が学ぶ大きな機会であり、利点になります。
しかし、この時に否定からはいっていたらどうでしょうか。
配置が汚い
~の音がでかい
ピッチがずれてる
発音が悪い
私の方がうまい
そんなことを言いながら、その演奏の良さを受け取れますか?
そして、そこから学ぶことはできますか?
殆どの人ができないはずです。
この、人の良さから学ぶ、というのは価値観も技術もアップデートしていけるので上達にとても影響してきます。
それを取り逃してしまうなんてもったいないです。
否定からはいることをやめ、
その演奏の良さを探すようにしましょう。
そしてそれを自分の経験値としてとりこみましょう。
【注意点】
ここで注意してほしいのは
何かと比べて人の良さを見つけるのは逆効果
ということです。
自分より上手
うちの団よりきれい
さっきのバンドよりもテクニカル
など、何かと比べて良さを見つけるのは意味がありません。
なぜなら、比べてしまった基準の方を否定することになるので、そこからは多く学べなくなります。
また、本質的な良さではなく、比較したときの相対的な良さになってしまうので、それもまた情報量を極端に狭めてしまうことになります。
それ自体の良さを、本質的にとらえられるようにしましょう。
受け身ではなく自主的に
先生や部活の顧問、コーチなど、自分に教えてくれる人がいるはずです。
教則本などでもよいでしょう。
それらに「~しなさい」と言われることだけをやるのではあまり上達しません。
もちろんそれは他者からみた貴方への客観的な指摘ですから、大切にするべきですし最優先するべき事項です。
しかし、それを受け取るだけではなく、行動する前に自分で考えてみたり、指摘の意味を考えたり、自分の弱点と向き合ったり、逆に自分の良さを自分で認めることも必要でしょう。
なぜなら、行動から反省までの受け取れる情報量が変わってくるからです。
比較できる一覧を作りました!
赤矢印が情報を受け取れる部分です。
これだけ差があります。
実際には行動する時にも反省を繰り返したりしますが、それも意識して行うと大きな情報源になると思います。
なにより、反省を自分の意思で行うことで、情報が整理され、記憶や技術の定着がずっと強くなります。
もちろん情報を増やすだけでうまくなるということではなく、うまくなるための材料は多いに越したことがないよね、という話です。
経験値の元がなければ意味はありませんからね。
自分の良さも悪さも認る
悪さはわかるけど、良さって・・・?
という人もいるでしょう。
では、先にわかりやすそうな悪さについてお話します。
ここでいう悪さというのは、マインド的な面も、テクニック的な面も含みます。
人のことを認めるとか、否定からはいらないとか、自主的に動くとか、そういうマインドについての事。
裏打ちが苦手とか、早いフレーズが安定しないとか、曲が単調になってしまうとか、そういうテクニックについての事。
これらを悪いこととして認めるのは意外と難しいです。
しかし、これを疎かにしてしまうと、逆に良い部分がなくなっていってしまうんです。
なぜなら、悪いと認められなければそれは改善されず、それに関する事項を避けるようになるので、それを補うために余裕がなくなり、得意な事や上手くできた事を活用することができなくなるからです。
そう、実際に悪いことだけではなく、その他のことにまで影響が出てしまうんです。
皆さんも経験があると思います。
曲をやっていて、上手くできる所、大好きなフレーズがあるのに、ほかの苦手な部分がうまくいかないから結局曲の完成度には満足できない、自分は下手なんだと思ってしまう、人からの評価が下がってしまう。
あるあるですね。
しかし!
ここで悪いところを認められれば、それとその他を分けて考えることができます。
そして、悪いところは向き合えば改善に向かうので上達します。
そしてそして、その影響をうけなくなった良かった部分がもっと良くなっていきます。
超絶ポジティブな方向へ向かうんですね。
これが悪さに向き合う理由です。
逆に放置すれば、いつまでも成長しませんし、それのせいで自分の選択肢はどんどん狭まっていきます。
次に良さを認める、とはなんなのか。
まぁ、既に勘の良い方はお気づきかもしれませんね。
良さを認めることで、それを自分の能力として定着させることができます。
よく歌が上手くなる方法として、良い部分を繰り返して身に着けるという練習方法があります。
これも悪い部分とは切り離して考えて、良いところはとことん伸ばそうという考え方です。
なにより、自分のうまくいった部分や得意な部分というのは、今後自分の武器となってくれるものです。
それを認めず「まだまだ」「~よりは下手」と言っては意味がありません。
そうです、最初のトピックである”否定から入らない”につながるんですね。
誰かと比べてどうかではなく、自分自身と向き合って良さを認め、それを定着させ、実力として、自信として身に着けていく。
この繰り返しこそが、上手くなるための方法、マインドとなります。
まとめ
まとめると、
否定から入らない
「否定から入ると良さから学ぶことができなくなる。」
「他と比べるのではなく、それ自体の本質的な良さを見て学ぶ。」
受け身ではなく自主的に
「受け身で受け取れる情報量は限りがある。」
「自分から考えて動いて受け取る情報量を増やす。」
「その情報量が上手くなる糧になる。」
自分の良さも悪さも認る
「自分の悪さを認めないと良さが発揮できなくなる。」
「自分の悪さを認めることで問題が解決し、良さはよりよくなる。」
「良さを認めることで武器が増える」
結論
「否定をせずに人の良さから学び、自主的に思考・反省を繰り返しながら自分の良さと悪さと向き合っていく、そしてそれを繰り返す。」
ということになります!
この最後の一文だけメモって楽器ケースに入れておくだけでも良いかもしません。
ぜひ、今回紹介した三つのマインドを忘れずに上達していきましょう。