音楽色々屋さんの田中:備忘録帳

備忘録帳的な使い方をしてます。お役立ち情報があったりなかったり。

【2020年版】最もシンプルな歌ってみたの作り方一覧

「歌ってみたを始めたいけどマイク?ミックス?よくわかんない」

「歌ってみたって結局どんな作業をしなくちゃいけないの?」

ここ数年で一気にその道のプロが参入してきていて、全体的な水準も高く内容が複雑化してきました。

 

 

しかし、こんな複雑化した今ですが、やる内容はいたってシンプル。

2020年の今の目線で筆者が確認しながら、最もシンプルな歌ってみたの作り方を一覧としてまとめました!

 

これを読めば、あなたが今何を必要としていて、何を調べればよいのか、それがすぐに分かる!!

 

 説明の前に。※ここだけは読んでください!

まずこの記事ではソフトの操作方法や機材の使い方など、細かい話はしないです。

それが目的だった人は別記事を探してよんでください。

 

この記事は、言わば目的地までの大雑把な地図です。

 

地図をみて、現在地と目的地までどう進めばよいのか、それがわかる。

逆にいえば具体的な内容は掘り下げねばならない。

 

出かけるときと同じ。

自分がどこに居て、目的地までどうやって進むのかを最初にしらべるはずです。

最初から途中の休憩所、食事場所、予算まで調べることは無謀で無駄でしょう。

それとおなじです。

 

意外にも、どこの初心者向けの記事は具体的な方法ばかりでどこからどこに向かえばよいのか教えてくれない。(もちろん経験があればわかるが)

 

そうするとどうなるのか。

わからないことがなにかわからない状態に陥る。

 

そして、情報収集だけで疲れて、実際にやってみてもうまく行かないし、自信は無いし、取り敢えず投稿だけしたけど再生されないから消してしまう。経験談←ここ重要)

 

もし、以上のことに共感できた人はこの記事を読む価値があるといえるでしょう!

 

逆に自分に何が足りないのかわかってるような人には殆ど価値のないものなので、その時間を別のことに使うことをおすすめします。

もちろん、目次から知らないテーマだけを読むのもアリ。

 

では地図を見ていきましょう!

 

一連の流れ

ざっと流れはこんな感じ。

※動画投稿に限る。

 

1.曲を決める

2.カラオケ(オケ、BGM、オフボ音源なんて呼ぶ)を先に入手する

3.カラオケに合わせて歌を収録する

4.編集(MIX&マスタリング)

5.編集した音源データと映像をあわせる

6.完成した動画を動画サイトに投稿する

7.投稿した動画を原曲と紐付けする

 

取り敢えずこの流れを行えば歌い手として歌ってみた動画を投稿できる!

 

「・・・え、なんか多くない?」

そう思った人も多いかもしれませんね。

 

特に太線部分に疑問を持った人もいると思います。

しかも、大抵の記事では説明を省いている…というか紹介すらしてないサイトも多いです。

 

ですが!!!!!

これらが一番大事といっても過言ではないのです!!

なので、取り敢えず太線の部分だけに限定で解説しますね。

 

 

2.カラオケ(オケ、BGM、オフボ音源なんて呼ぶ)を先に入手する

「カラオケって、ニコカラに合わせて歌うじゃだめなの?」

と言う人もいるでしょう。

僕も昔はめんどくさくてそれで録音してました。

 

しかし、ネット上で再生する動画というのはかなり不安定で、音が飛んでしまったり少しずれてしまったりすることがあります。

するとそれに合わせて録音した歌声はずれたものになってしまうんです。

これをミックスで直すのがかな~~り面倒。

 

なので、収録前には必ずカラオケをダウンロードしておきましょう。

そのうえで、収録時はそれに合わせて歌いましょう。

 

ここで、このカラオケをDAW(録音をするソフト)に入れて歌うと頭出し(カラオケの出だしと歌の出だしをそろえておくこと)という作業をしなくて済むのでとても作業が楽になります。

 

今はとりあえず難しくは考えず、「カラオケを先に入手したほうが楽なんだ」と思えばOK!

 

 

7.投稿した動画を原曲と紐付けする

これをやっていない初心者歌い手さん多いんですが、結構ヤバいです。

 

実はめっちゃ重要。

 

まず基本的に動画や曲の作者には「著作権」というものがあります。

なので本来はその曲を使用して何をする場合にはお金を払わねばならないんです。

 

「そんなやり方わかんないよ!」

「まず連絡先もしらないし…」

そうですよね。

 

ですが安心してください!!

YoutubeNicoNicoには”紐付け”という作業でそれを簡単に行うことができます。

具体的な方法は各サービスによって違うのでそちらを確認していただきたいのです。

 

構造だけ簡単に説明すると、

「投稿した動画で発生する利益を自動的に著作権者に回してくれる」と認識できればOK。

 

逆にこれを行わないと「著作権侵害」という立派な犯罪を犯していることになるので、安心して投稿するためにも投稿時点から行っておきましょう。

 

ほかにも注意してほしい内容として、

・公開されていない非公式のカラオケは避けるが吉

・CDのカラオケは厳禁

などなど、いろいろあるのですが今回は割愛します。

 

詳しく知りたい人は別途検索してくださいね。

次からは少しだけ具体的な話。

 

機材~マイクやPCなど~

機材の種類や使い方を話すと終わらないので、よくある組み合わせパターンだけ書いておく。

予算は環境など、自分に合いそうなパターンに合わせて選ぼう。

 

わからない単語はそのまま検索してもらえばすぐわかるはずだが、それは後回したほうが目処が立って気持ちが楽なはずだ。

 

PC等端末代は含まないので注意だ。

 

 

「This is 歌い手!」予算:2万円~

[構成]マイク→オーディオインターフェイス→PC

[コメント]取り敢えず金は出せるぞって人は何も考えずこれだ

[メリット]機材のグレードアップが簡単。音質が抜群に良い。

[デメリット]高い。専門的でわかりにくい。

 

 

「手軽さ重視!」予算:1万円前後~

[構成]USBマイク→PC

[コメント]PCはあるが予算があまりないという人はこれで良いだろう。性能はピンキリなので、購入時にはしっかりレビュー動画などを参照することをおすすめする。

[メリット]低価格である程度の音質を確保できる。手軽。

[デメリット]マイクを変える時は1から買うことになる。

 

 

スマホ最強セット!」2万円前後~

[構成]マイク→オーディオインターフェイススマホ

[コメント]金は出せるけど、PCが無いんだよなぁって人はこれが良い。下手にPCに数万かけたりするよりはずっと良い音でとれる。対応OSが限られてる場合が多いので、動作環境をしっかりと確認したり、実際のレビュー動画などを参照することをおすすめする。

[メリット]PCで録音するのと同等程度の音質が確保できる。PCがいらない。インターフェイスによってはPCにそのまま移行できる。

[デメリット]高い。

 

「ガチお手軽セット」0円~

[構成]スマホ!!!!!!

[コメント]後にも書くが、下手に変なマイク使うよりはこのほうが良い。iPhoneは音質が抜群にマシだが、それ以外の端末はピンキリなので実際に録音してみるとよいだろう。音割れせず、歌いながら音量が変になったりノイズがうるさくなければ大丈夫だ。

[メリット]コストが掛からない。

[デメリット]場合によるが、基本音は良くない。

 

 

逆に「これだけは避けてくれ・・・」という物もある。

それは、マイクをスマホorパソコンに直挿しする方法だ。

なぜなら、大抵のスマホやパソコンは音声入力にかなり弱く、編集時に泣きをみるから。特にスマホ勢はイヤホンマイクだけは避けてほしい。

イヤホンマイクというのは通話に特化された・・・といえば聞こえは良いが、言ってしまえば最低限の性能しかないので本当に酷いのだ。

イヤホンマイクや千円やそこらの外部マイクを付けるぐらいならスマホ本体で録音してくれたほうが随分と良い。

 

自分に合いそうなパターンはあっただろうか。

もちろんここに関してはもっと詳しく書いている記事があるので、そちらを参照することをおすすめする。

 

MIX~音をあわせて編集する作業~

初心者が最初に躓くポイントはここだ。

MIX作業の方法などではなく、「MIXってなんだよ~~~」だろう。

わかる。

 

歌ってみたでいうMIXは

歌声をカラオケに合わせて修正補正して味付けをすること、だと思ってほしい。

ここでは「流れ」「意味」だけに絞って書く。

やり方は各々の環境に合わせて調べてもらったほうが良いだろう。

 

MIXといって指すものは以下のことだ。

 

・音程やリズムを正しく直す補正

・音の質感や音量を曲に合わせて調整する。

・いわゆるエコーの様なエフェクトを使って味をつけていく。

 

ざっとこんなものだ。

 

音程やリズムというのは意外にも重要で、これがしっかりしているだけで音楽としては成立する。逆にこれがグダグダだと聞いていても不安になってしまう。

 

音の質感や音量を曲に合わせて調整することでカラオケとのバランスが取れてぐっとクオリティが上がる。

 

エフェクトでの味付けはいろんな方法があるが、中にはPerfumeセカオワのようなロボットのような音声(ケロケロと呼ばれる)ものなどがある。

特に必須なのはリバーブやエコーと呼ばれる空間効果のあるものだろう。ここでも一気にクオリティが上がる。

 

 

さて、最後にこれだけは言わせてほしい。

 

それは”無料ソフトだけで一般的なクオリティは作れる”ということ。

 

もちろん知識や技術、経験は必須だ。

だがしかし極端な話をすると無料ソフトである「Audacity」だけでもある程度の物ができてしまうのだ。私も未だに実験的に使うことがあるが、エフェクトを理解するには逆に都合が良いくらい。

 

なので、「MIXって何・・・お金かかるの・・・」と思ってる人は安心して話を進めてほしい。もちろんお金をかけることはできるが、あくまで課金だと思ってくれ。

もちろん高品質なものを作りたいとかこだわり出すと課金は必須だ。

 

あ、スマホで作るのはかなり至難なのでオススメはしない。

もちろん解説動画などはよく出ているから見てみるのもアリだ。

 

マスタリング~CDっぽくなる理由はこれ!!~

歌ってみたを聞いていて「なんか迫力がないんだよな」とか「なんかCDや本家とちがう」と思っている人も多いだろう。

特に大手や中堅歌い手と初心者歌い手の動画の一番の違いはここにあると私は考えている。

 

 

じゃあ実際何をしているのか。

簡単に言えば「曲の情報を調整する」ということなのだ。

 

…情報?

 

となった人、ごめん。

 

 

あまり深く考えずに想像だけしてほしい。

 

漫画を読むとき、

場面関係なしに急にコマが大きくなったり1ページに数十個もコマがあったら読みにくいだろう?まして、1ページに1コマしかないのにめっちゃ小さく余白が余りまくっていたら「?」となってしまうだろう。

例え絵がどれだけ上手かろうが、話が面白かろうが、漫画としては読みにくい物だ。

 

それを音に置き換えてみよう。

場面関係なしに急に音が大きくなったり、いざ盛り上がってきたというときに音が左右にごちゃごちゃして聞こえたらどうだろうか?また、静かで楽器の少ない場面で音がめちゃくちゃ小さかったらどうだろうか。

 

それを整頓するのがマスタリングの作業だ。

具体的には完成品の音量を揃えて、聞きにくい音を聞きやすくしたり、全体的に聞きやすく調整する作業のことだ。

 

 

こちらもやり方に千差万別あるが、これも調べれば簡単にわかる物も多い。

取り敢えず「マスタリングをするとプロっぽくなる」と思ってもらうのが良いだろう。

 

細かい効果ややり方についてはまた調べてほしい。

 

 

動画書き出し~編集スキル?そんなもんいらねぇ!~

動画を音声をあわせる作業だ。

とはいっても最初はそこまで深く考えずに動画編集ソフトに動画と音声ぶちこんでそのまま書き出せば良い。

 

厳密には投稿サイトに合わせて設定したり色々しなきゃいけなかったりもするが必須ではないし、深堀りするとごちゃごちゃするので今回は割愛する。

 

最も簡単な方法だけ載せておく。

 

【PCで行う場合】

編集ソフトはAviUtlがオススメ。

無料でプリセット(用途に合わせた設定)が先に用意されているので簡単で高品質。

ただし導入方法が独特なのと、慣れない内はちょっと作業が多いので解説動画などを見ながらやってみよう。(AviUtl 歌ってみた とかで調べると出てくる)

解説を見ながらならそう難しいことではないので、気構えずにやってみてほしい。

 

動画の取得方法は様々だが、ダウンロード用のソフトを入れるのが一番だろう。

怪しいと思ったらすぐ引き下がるのも重要だ。(得にオンライン上でのサービス)

 

オンラインでやりたい人は「動画名と違うデータがファイルでダウンロードされた」場合は開かずに削除するのが吉だろう。

逆に動画データがそのままダウンロードされたり、動画と同じ名前でファイルがダウンロードされた場合は大丈夫だろう。

大抵は圧縮されたファイルで出てくるので、その場合は解凍する前に開いて確認しよう。

 

スマホで行う場合】

動画ダウンロード方法はOSによるが、ダウンロードできるならダウンロードのほうがオススメ。 

あとはアプリに取り込んでタイミングを合わせるだけ。

 

ロゴが入っていると聞き手は萎えてしまうので、そこだけ注意しよう。

今はロゴのない編集アプリも多いので、始める前にしっかりと確認をしておけばOK。

 

動画投稿~これで君も歌い手だ!~

あとは書き出した動画を動画サイトに投稿すれば完了だ!

 

お疲れさん!!

 

強いて注意してほしい事とすれば、最初に書いた紐付けは必ず行ってほしい。

その曲はその人の経験と努力と投資によって作られたもので、その人の一部と言っても過言ではない。

だから、その人の一部を借りているという自覚をもち、最低限のマナーは守ろう。これは法律の問題でもあるが、歌い手としての作曲者へのリスペクトでもある。

 

気をつけてほしいこと~黒歴史にしないために~

これはちょっと番外編。

 

これを見ているということは、歌い手としてはかなりの新米なはずだ。

なので、最低限安全に活動を行うために守って欲しいことを書いておく。

もちろん必須な知識でもないが、経験上これを読んで損はないはずだ。

 

1.良くも悪くも全員他人

ネット上にいるのは良くも悪くも全員他人だ。他人が何を言っていようが、気にする必要はない。

 

アンチは本当に酷いものでない限り無視を貫こう。もし反応する場合も冷静に、彼らに正論をぶつけてもなにも変わらないどころか楽しんでいるはずだ。

逆に協力的な人にも注意しよう。

その人がどれだけ協力的で優しくとも、君を守ってくれる理由など一つとしてないのだから、あくまでネット上での関係だと割り切って生きていこう。

 

2.個人情報の取り扱い注意

少しでも投稿を増やそうと、SNSや概要欄などで個人情報を書いてしまう人が結構な割合でいる。絶対にやめてほしい。

今、個人を特定できる情報自体に価値がある。

君の住所、名前、家族構成、どんなことにも価値を付加できる時代だ。それだけ狙う人がいるということだ。

「大丈夫だろう」などと言って書き込むことだけは避けるように。

 

3.リアルでバラさない

リアルの友人やSNSで発言するのは絶対にやめよう。

 

もちろんバラしたい理由などがある場合は別だが、必要がないなら極力避けるべきだ。

なぜなら、それによって人間関係が崩れることが多々あるからだ。

 

例えば信用している友人にだけ話したとしよう。その状況で全然関係ない人が活動の事を知っていたらどうだろうか?疑心暗鬼の始まりだ。

 

また、学生のうちは格好の的となってしまう。場合によってはイジメなどに発展することもあるという。私の場合は偶然良い方にころんだが、正直稀な例だと思う。

kakonoblog.hatenablog.com

 

あくまでネット上の自分は自分とは別の人格であると考えて、守ろう。

 

君の聖域を守れるのは君だけだ。

 

4.加害者にならない

途中に書いてある著作権についてなどにも言えることだが、自分が誰かを攻撃する加害者側に立たないようにしよう。

 

もちろん誹謗中傷等もってのほかだ。

 

 

まとめ

どうだったろうか。

一番最後はおいておいて、それ意外の面は表面上ではあるがどんな情報が必要なのか、検索のとっかかりにはなったんじゃないだろうか。

初心者は気になることやわからないことが多く不安なことも多いだろうが、挑戦することはとても凄いことだ!
是非良い歌い手ライフを送ってほしい。

 

また宣伝にはなるが、私は歌い手向けの記事も多く書いているから時々チェックしてくれれば、きっと君の役に立てるはずだ。

 

少なくとも初心者を応援したいという層は一定数いるので、どうか気を落とさず頑張ってほしい。

 

それでは!

 

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